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ココだけは外してはいけない!
基幹システムのクラウド選定3つのポイント

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今、事業規模を問わず注目され、選択され始めている「基幹システムのクラウド化」。
OBC360の記事「意外と知られていない「基幹システムのクラウド化」が企業にもたらす10のメリット」でご紹介した通り、基幹システムをクラウド化するだけで、システム運用管理の側面だけではなく、業務の側面においても具体的な生産性向上の効果や将来性が期待できます。
しかし、「基幹システムのクラウド化にはメリットが多い」といっても、クラウドならどのサービスでもいいというわけではありません。基幹クラウドの選定において重要なことは「企業の実態に則した」サービスを選ぶことです。例えば、起業したてで業務の知識が浅い企業と、すでにオンプレミスの基幹システムを利用して日々の業務を行っている企業では、サービスに求めるものは大きく異なります。
今回は、基幹システムをオンプレミスで運用している企業がクラウドへ移行する場合にスポットを当て、クラウド化に際して押さえておきたいポイントについて整理します。

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目次

ポイント1.現在行っている業務がクラウドでも実現できる

オンプレミスからクラウドに移行する際の大前提として必要となるのが、「今と同等の業務ができること」です。
例えば、業務知識が十分にないスタートアップや小規模企業にとっては、業務の自動化が売りの先進的な基幹クラウドは入力が少なく便利なケースもあります。しかし一方で、十分な業務知識を持ち、すでに基幹システムを使って自社の業務を行っている企業にとっては、業務が急激に変化することで使いづらく、逆に生産性が落ちてしまうケースがあります。また、利用料が安い基幹クラウドは、コスト面では魅力的ですが、実際に利用してみると「詳細な区分管理ができない」「必要な帳票が出ない」など「従来できていた業務ができなくなった」といったこともあります。
日々の業務を支えるものですから、操作性や処理スピードも重要ですが、Webブラウザで利用する基幹クラウドを選ぶと、高速入力や複数のメニュー画面の同時処理に向かず、業務に慣れた担当者にとってはストレスになってしまうことも…。
基幹クラウドを選ぶ際には、現在行っている業務が実現できる、自社の業務の実態に則したサービスなのか、「機能性」と「操作性」の両方の観点から検討することが重要です。

<チェックポイント>

  • 業務プロセスは大きく変わらないか、日々の業務が戸惑いなく行えるかどうか確認しましょう。
  • 現在、基幹システムでできている処理が同じように行えるか、必要な管理や帳票出力ができるのかをチェックしましょう。
  • 操作性・使いやすさや、処理スピードは十分かを確認しましょう。

ポイント2.クラウドならでは生産性向上メリットを享受できる

ポイント1で述べたように、オンプレミスからクラウドへ移行する際には「今と同等の業務ができる」ことは重要なポイントです。しかし、せっかくクラウドにするのであれば、先進的な技術による生産性向上や、クラウドならではの「つながる」性質による業務の自動化、といったメリットを享受できるかも重要です。
AIやRPA(Robotic Process Automation)などの先進技術が業務においても活用され始めており、基幹クラウドも日々進化を続けています。また、API(Application Programming Interface)の活用により、金融機関の入出金明細データやPOSレジ等の日々の売上・入金データを取り込んで自動で起票し、都度、起票のパターンを学習することでさらなる自動化を実現することが可能になっています。
このような先進的な自動化・学習機能を持つ基幹クラウドであれば、導入後すぐの生産性向上の効果も期待でき、さらにこれから先、技術的な成長をしていく将来性にも期待できるためお勧めです。
また、クラウドサービスは継続して長く利用するものであると仮定すると、業務の拡張性・網羅性も重要なポイントになります。自社の業務に対応できる業務サービスのラインナップがあるか、企業成長に応じた拡張性は十分備わっているかもサービス選定において外してはならない視点です。
前述したポイントと少し視点は異なりますが、「クラウド化のメリットを享受できるか」という点において、一部の基幹クラウドでは「プログラムが自動で更新されない」「24時間365日利用できない」といったものもあるので注意が必要です。
基幹システムをクラウド化するメリットとして、プログラム等のメンテナンスが不要になることや、いつでもどこでも使えることが挙げられますが、プログラム更新がオンプレミスと変わらず手作業が必要になるものや、夜間にサービスが停止してしまうため夜中に利用やデータ連携ができないものも存在します。基幹クラウドの選定においては、自社が求めるクラウドメリットを十分に享受できるかをチェックしてください。

<チェックポイント>

  • 将来的な生産性向上への貢献度も視野に入れ、「自動化」「学習機能」など先進的な技術を取り入れたサービスであるかを確認しましょう。
  • 自社に必要な業務の網羅性や拡張性が十分かを見極めましょう。
  • プログラム更新やサービス利用時間など、思わぬ不便を強いられることがないようチェックしましょう。

ポイント3.セキュリティがあんしん、信頼できるサービスである

大切なデータを預ける先ですから、堅牢なセキュリティ体制が整っていることは必須です。サイバー攻撃が激化する中、対策する側も日々進歩し続けなければなりません。例えば、グローバルに展開するMicrosoft Azure等のクラウド基盤であれば、24時間365日運用監視を行い、最新の脅威にも迅速に対応することができる人的リソースや資金力を保持しています。Microsoft Azureは、世界140か国、2,000万の企業、10億の顧客を支えるクラウド基盤であり、150 億ドルを超えるインフラストラクチャへの投資を行っています。こういった信頼できるクラウド基盤を採用している基幹クラウドであれば、自社でセキュリティ対策を行うよりもはるかに安全に、大切なデータを守ることができます。
また、機密性だけでなく可用性も重要です。繁忙期にアクセスが集中してもダウンしない仕組みであることや、予期せぬ災害に見舞われた際にもデータが保全され、迅速な復旧ができることは、事業継続計画(BCP)や災害対策(ディザスタリカバリ)として極めて重要なポイントとなります。
止まることが許されない基幹業務だからこそ、強固なセキュリティ技術を持つサービスを選ぶことが大切なのです。
そしてもう1点、基幹クラウドサービスを提供するベンダーの信頼性もポイントです。今や基幹クラウド市場は激戦化しており、ユーザーの獲得競争も激しくなっています。そのため、運営が困難になったベンダーが、別のベンダーにユーザーを移管して撤退する事態も発生しています。利用中に別のサービスに替わるようなことは、極力避けたいもの。基幹クラウドの選定においては、「長期にわたり安心して使える、信頼できるサービス」かどうか、ベンダーの将来的な存続性や信頼性なども十分確認しましょう。

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<チェックポイント>

  • 堅牢なセキュリティ体制が整ったクラウド基盤を採用しているサービスを選びましょう。世界中の企業や顧客に選ばれている、実績のあるクラウド基盤であれば安心です。
  • 繁忙期にダウンしないか、予期せぬ災害時にもデータが保全され速やかに復旧できるか、サービスの可用性をチェックしましょう。
  • サービスを提供するベンダー自身の信頼性を確認しましょう。

基幹システムのクラウド化は企業に多くのメリットをもたらしますが、コストや先進的な機能ばかりに目が行き、企業の実態にフィットしたサービスを選ばなければ、逆に業務生産性を落としてしまったり、せっかくのクラウドメリットを十分に享受できない、といった事態にもなり兼ねません。
基幹システムのクラウド化を検討される際には、今回ご紹介した3つのポイントを参考に、自社にとって最適なサービスを選んでください。
検討に当たっては、3つのポイントを網羅した、これから基幹システムをクラウド化する企業に最適な「奉行クラウド」をまるごとご紹介した「奉行クラウド公式ガイドブック」を、ぜひご参考ください。

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