決算とは、企業が一定の期間において収入・支出を整理し、収益・損失を算出することです。1年に一度行う決算を「年次決算」、1ヶ月ごとに行う決算を「月次決算」、1年を4つに区切り3ヶ月に一度行う決算を「四半期決算」と言います。(一般に「決算」と称する場合、多くは「年次決算」を指します)
年次決算(以下「決算」)は、会社法で以下のように定められています。
第435条 第2項
株式会社は、法務省令で定めるところにより、各事業年度に係る計算書類(貸借対照表、損益計算書その他株式会社の財産及び損益の状況を示すために必要かつ適当なものとして法務省令で定めるものをいう。以下この章において同じ。)及び事業報告並びにこれらの附属明細書を作成しなければならない。
第440条
株式会社は、法務省令で定めるところにより、定時株主総会の終結後遅滞なく、貸借対照表(大会社にあっては、貸借対照表及び損益計算書)を公告しなければならない。
この規定に基づき、企業は決算期ごとに賃借対照表、損益対照表、キャッシュフロー計算書などの法務省令で定める書類を作成し、株主総会に提出しなければなりません。このことから、日々の帳簿を整理して収益・損失を算出し、各書類を作成するまでが「決算」で行う業務となります。このとき作成する書類は、まとめて「決算書」「決算報告書」「財務諸表」などと呼ばれます。
決算を行う主な目的には、以下の3つがあります。
また、日本では多くの企業が3月もしくは12月に設定していますが、決算時期の設定に決まりはなく企業ごとに自由に設定できるため、概ね繁忙期や資金的な余裕を考慮されます。